陽だまりの子

Child In The Sun

赤い光

春の夜明けに目覚めるのは
希望だけではない
絶望も
ともに目を覚ます

瞳を開けて現実を
穴の開くほど見つめれば
必定
空想の世界にトンネルが開く

私には翼がない
だから天使ではない
私には角がない
だから悪魔でもない
私は一人の人間で現実と夢の狭間に生きる
眠りは
それを行き来するトンネルだ

現実の希望も絶望も
トンネルの水銀灯となって
私を夢へといざなう
赤い光

それは夜明けの空によく似ている