高層ビルの最上階に 誰も忘れた鐘楼がある 朝な夕なに鐘は鳴るが 人にその音は響かぬ 鐘はもう人のものではないので隣の教会の中では 頭に霜を置いた牧師が しきたりに則って婚礼を進める今、私の前で結婚するのは 雨粒と霧 朝靄と風 ひとところにはおられぬ…
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