陽だまりの子

Child In The Sun

宵闇の波の音だけ
静かな夜
葉擦れの音も聞こえない
自分の呼吸の音を頼りに
私は自分の喉に手をのばす
ここに何かが巣食って
寄生している
私に何かを言わせようと
そのために私をまだ死なせないのだ
私はあなたに何度もたずねた
ここに何もないのか
本当に何もないのか
あなたは笑うが
私は自分の喉にまだひとり
誰かが住んでいることを感じる
私以外の何かが
命が
私の喉にもある
私はいくつかの命の上に生きて
自死を選ぶことはかなわない
自分の言葉のために