陽だまりの子

Child In The Sun

080. 雑草

友達はいても仲間はいない。そういう環境が随分続いている。しかし仲間意識というものは忘れていない。仲間意識の強い人間から敵視され攻撃されることが多かったからだ。

ふらふら一人でいることが多かった私は、常時多人数でいることを好む仲間意識の強い人たちからは奇異の眼で見られた。それだけではなく、一人でいるというだけで「いじめ」の対象になったり、「変人だから友達がいない」という噂を流されたり(これは「いじめ」ではなく風評被害の一種だと思う)した。

友達はいた。今でもその友達のほとんどと私は一緒にいる。離れていても一緒にいる。ただ常に誰かと一緒にいなければならないという一種の共存義務が理解できず、またひとりで過ごす時間が好きだった。そのため自然と仲間を作る人たちとは疎遠となったそれだけのことだ。仲間意識というものは理解できる。それに、そういうものも悪くないと思っている。ただ私には合わないのだ。青々と草茂る土地にもけして生えない草が必ずあるように、私にはその土地の地質が合わない。自然と別の土地を求めて土から根を離す。それを理解してくれる仲間が、私にはいないのだと思う。

友達はいる。

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