ポーランド文学の贈りもの
- 作者: 関口時正
- 出版社/メーカー: 恒文社
- 発売日: 1990/01
- メディア: 単行本
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『灰とダイヤモンド』を読んでからしばらく経って、アンジェイエフスキの他の作品をどうしても読みたくなって探した本。15世紀から現代までの23人のポーランドの詩人、作家の作品を収録したアンソロジーである。ポーランドはロマン・ポランスキーやアンジェイ・ワイダといった名高い映画監督を輩出しているが、日本まで聞こえてきている作家はほとんどいない。そのため、この本を探すために苦労した。
一読しての感想は目に留まるもの、心に残るものはほとんどない。原語からの翻訳のため、内容はそれなりに信用できるが、原作に忠実に翻訳しようとしたためか自由闊達とした雰囲気に乏しく、しゃちこばった印象を受ける作品が多かった。
参考までに、以下目次を列挙する。
※()内は作者名。
コレンダ(クリスマス・キャロル)3題
- 天使が羊飼いたちに語った
- ねんね、イエスさま
- アウグストが王様だったとき(いろは歌)
『父祖の祭 第3部 断章』より (ミツキェーヴィッチ)
- ロシアへの道
- 首都の郊外
- ペテルブルグ
- ピョートル大帝像
アド・レネオス (ノルヴィット)
みっつの贈物 (ペレツ)
春・2題 (レイモント)
- イタリアの春
- ポーランドの春
黒い山羊 (レシミャン)
秋 (シュルツ)
アルファベット ほか4篇 (トゥーヴィム)
- 野菜
- めがね
- アルファベット
- おくれた夜ウグイス
- ガブリシ
ペテルブルグ (イヴァシュキェーヴィッチ)
- 序
- ドストエフスキー
『子どもに贈るブジェフファの詩』から (ブジェフファ)
- なまけもの
- スイカ
- キノコたち
- めんどり
- 針と糸の踊り
- 子やぎさん
- カバ
オデュッセウス最後の旅 (パランドフスキ)
城の中の若い詩人
祈り (アンジェイエフスキ)
皆さま、ガス室へどうぞ (ポロフスキ)
戦後ポーランド詩集
- 橋 (スタッフ)
- ハムレットと女給さん (ガウチンスキ)
- 世界の終わりの歌 (ミウォシュ)
- 窓 (ミウォシュ)
- 愛・1944 (ルジェーヴィッチ)
- ほっといてくれ (ルジェーヴィッチ)
- 夢 (カルポーヴィッチ)
- エンピツの夢 (カルポーヴィッチ)
- 「ああ、もしも、もしもストーブを取り上げられても……」汲めど尽きぬわが喜びの賛歌 (ビャウウォシェフスキ)
- 買い物行きバラード (ビャウォシェフスキ)
- 笑い (シンボルスカ)
- ユートピア (シンボルスカ)
- 小石 (ヘルベルト)
- コギトさんの怪物 (ヘルベルト)
- ピアノたちの緑の平原 (ハラシモーヴィッチ)
- 埃とともに (バランチャク)
- どうせ泣かねばならぬなら (バランチャク)
- 作者: アンジェイェフスキ,Jerzy Andrzejewski,川上洸
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1998/07/16
- メディア: 文庫
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- 作者: アンジェイェフスキ,Jerzy Andrzejewski,川上洸
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1998/07/16
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